ベンガル娘のお休み処

ねこバカMarukoとベンガル蘭ちゃんの暮らし 

劇団四季「ノートルダムの鐘」の余韻が止まらない

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Marukoです。今日は、週末に名古屋劇団四季シアターで観た「ノートルダムの鐘」について書きたいと思います。

 

名古屋劇団四季シアターに到着したら、ノートルダム大聖堂火災の義援金箱へ

シアターはJR名古屋駅から徒歩15~20分くらいです。体力不足のMarukoにとっては、ちょっとした運動でした。

シアターに着いて、スマホQRコードをピッ。

チケット予約は四季のHPを利用しましたので、チケットも、HPにログインしてQRコードを表示。失くす心配がなくて便利ですね。

 

中に入ると、ロビーにはノートルダム大聖堂火災の義援金が設置されていました。Marukoも少しばかり、寄付いたしました。あの火災のニュースは、フランス国民でなくとも、とても胸が痛み、喪失感をもたらすものでした。

今、再建について斬新な案も出ているようですが、元どおりがいいなぁ、と思うのはわたしだけでしょうか? 

ノートルダム大聖堂がずっとパリの中心であったことは、「ノートルダムの鐘」を観てもよく分かります。そして、「ノートルダムの鐘」を見ると、カジモドが見た景色をこの目で見たいと思ってしまうのです。

再建後、行けるかなぁ。行きたい!(^o^)vf:id:run-maruko:20190512215518j:image

そして、本番 ~ ヴィクトル・ユゴーの原作に寄せた脚本と素晴らしい歌の数々

結論から言うと、素晴らしい!!

ディズニーアニメ版を観た方は、ガーゴイルノートルダム大聖堂の怪物の石像)が擬人化されてしゃべる、コミカルな部分を記憶している方もおられるでしょう。

舞台版ではこのようなコメディ要素はありません。アニメ版はやはり、ファミリーに楽しんでもらうため、そういう要素も必要だったのでしょう。そういう意味では、このミュージカルは大人向けです

ディズニーアニメ版を観たときでも、ディズニーにしては重いテーマを扱ったものだと思いました。

あの「レ・ミゼラブル」の原作者でもある、ヴィクトル・ユゴー原作の「ノートルダム・ド・パリ」は、昔の邦題では「ノートルダムのせむし男」とされていました。「せむし男」は差別的ということで、今は使われていないようですが、背中が虫のように曲がっているということのようです。くる病による骨格異常と解釈する人もいるようです。

ノートル=ダム・ド・パリ(上) (岩波文庫)

ノートル=ダム・ド・パリ(上) (岩波文庫)

 
ノートル=ダム・ド・パリ(下) (岩波文庫)

ノートル=ダム・ド・パリ(下) (岩波文庫)

 

主人公カジモドは醜い容姿から、引き取ったフロローに「怪物」だと言われ、人目から隠すようにノートルダム大聖堂の鐘突き場で育てられ、外に出れば群衆に酷い目にあわされます。まさに障がい者差別の問題を取り上げているのです。

さらにジプシーであるエスメラルダは、流浪して入ってきたよそ者であり、宗教を持たない者であることから、国やカトリック教会からは迫害の対象となります。ここに、「ジプシー = 下等な者 → 排除しなければ」というマイノリティへの差別が見てとれます

 

舞台版は、原作に寄せた悲劇ではありますが、この重いテーマをただ悲劇で終わらせるのではなく、劇中劇の形を取り、観客に問いかけることによって、より良い世の中を我々に託すのです。

 

いやはや、感動です。(T▽T)

演出も音楽も素敵です。カジモドをはじめ主要キャストの歌はもちろんすごい上手いし迫力あるし、聖歌隊ラテン語で歌う聖歌も荘厳な雰囲気を醸し、ときに、先を予言するかのように重く響きます。

CDも買ってしまいました。

ずっと、余韻に浸ってたいの~ (’-’*)♪

 

おまけ

CDのほかにも、プログラム、クリアファイルも買いました。
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プログラムには火災前のノートルダム大聖堂が載っていたり、ユゴーが「ノートルダム・ド・パリ」を書いた背景を解説したページや、パリ在住の作家でもミュージシャンでもある辻仁成さんが寄稿されたページもあったりします。とても豪華で内容も充実しています。

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以前、ライオンキングを見ましたが、ライオンキングは舞台美術(舞台装置や衣装、道具)が凝っていてエンターテイメント性が高く、子供でも大人でも楽しめるものでした。

大人向けでストーリー性を重視する方には「ノートルダムの鐘」をお薦めします。

名古屋は5月19日で千秋楽となり、7月28日から京都で開幕します。興味のある方は劇団四季のHPをご覧ください。

https://www.shiki.jp/applause/notredame/

 

今日は3回目の抗がん剤投与があり、点滴中に書きかけてたら、看護師さんに、腕曲げると点滴が落ちないからやめて、と言われてしまい、結局深夜になってしまったMarukoです。次は名古屋のことを書きたいと思います。

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(考えることがだいじだにゃ。)