ベンガル娘のお休み処

ねこバカMarukoとベンガル蘭ちゃんの暮らし 

【本】猫をテーマにした本で涙したりほっこりしたり

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最近、たまに図書館に行くようになりました。上の写真は、先月、図書館の敷地内で黒猫さんを見かけてパチリ。デゴイチと同化してますが。

実は、Marukoは子どもの頃から図書館や図書室が好きなのです。人嫌いだからか(?)、静かに本に囲まれていると落ち着くのです。学生時代は図書館で夏休みのアルバイトをしたこともあります。

今日は、最近図書館で借りて読んだ「猫」をテーマにした本を紹介したいと思います。

 

1.文豪たちが書いた「猫」の名作短編集

実はまだ全編読みきれてはいないのですが、巻頭からやられてしまいました。「クルやお前か」という内田百間の短編です。小説(フィクション)ではなく、随筆(実話)のようです。

猫のことを「我儘で自分勝手で、始末が悪い」としながら、飼い猫クルツ(通称クル)にメロメロの筆者。いつもクルの頭に額をくっ付けて「クルやお前か」と挨拶していました。

そのクルが病に臥せって最期のとき、もう目は見えなくなっていますが、「しかし耳だけは聞こえるのか。『クルやお前か』と云えば小さな三角の耳を少しピピッと動かすその可愛さ、いじらしさ。」

筆者と妻の、今で言うペットロスの様子も描かれています。庭にクルの亡骸を埋めた辺りで松虫が鳴けば、クルが生まれ変わって、自分を慰めているのではないかと考えたり… 感情移入して涙しました。

内田百間は読んだことがなかったので、そのうち読んでみたいと思います。

 

2.猫なんかよんでもこない。(杉作)

コミックです。こちらも作者の体験そのもののようです。主人公は、兄の家に居候していたボクサーでしたが、網膜剥離で夢破れます。そして、2匹の猫を拾ってきた兄は、結婚のため猫たちを置いて家を出てしまいます。

この主人公も「猫なんてキライ」「猫なんてジャマなだけ」と思っていたのに、猫のいる日常を過ごしているうちに、気付けばメロメロです。

当然ですけどね。文豪だろうがボクサーだろうが、知ってしまえばメロメロになるのが必然ですよね。それが猫の魔力。

 

3.「ねこもかぞく(ほんのり俳句コミック)」

実は猫がテーマではなく、家族をテーマにした俳句を集めています。そして、猫も家族のうち、というスタンスのようです。見開きの右ページに俳句の解説(堀本裕樹(俳人協会幹事))、左ページにコミック(ねこまき(夫婦ユニットによるイラストレーター))という構成になっています。ちなみにコミックは猫に関係ない句のときも、ほぼほぼ猫が登場するので、俳句に興味がない方はコミックをパラパラ見るだけでもほっこりします。

猫をテーマにした句をご紹介。

 貰はれる話を仔猫聞いてをり

        (上野泰)

情景が思い浮かびますね。

 

また、面白い本があったらご紹介しますね。

 (^^)/


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(キミもネコのミリョクにとりつかれたクチだろ?)