今日は最近読んだ本をご紹介します。(少々のネタバレ含みます。)
「鎌倉うずまき案内所」(青山美智子)
鎌倉、すごい昔に1回だけ行きました。懐かしいなぁ…
そんな鎌倉で「はぐれた人」だけがたどり着く「鎌倉うずまき案内所」。そして、そこの所長は…
言えないっ!
ワタシの脳内映像化は実写がムリなので、アニメ化しました。だって、生きて動いてるとこ見たことないんだもん。あー、これ以上は言えない。
でも、その異世界にたどり着く人たちは、リアルで普遍的な悩みを持っています。
仕事を辞めたい男性、結婚すべきか悩む女性、ユーチューバー志望の息子を改心させたい母親、グループに合わせて作り笑いする女子中学生など。必ず登場人物に共感できます。
そして、この連作短編集の特徴は、年代を遡ること。
「平成が、終わった。」
で始まり、
「平成が、始まる。」
で終わるのです。
新しい。こんな構成、初めてです。
さらには、なんと、巻末に年表が付いています。
そしてもう1つの特徴が、それぞれ独立しているように見える各章の登場人物がどこかで繋がっていること。
あ、あのときの人!
こんなときがあったんだ!とか、あの人とそういう関係!?
とかいうのがあって、もう一度読み返したくなります。
平成を生きるリアルな人たちをほんのちょっとファンタジックな舞台に乗せてみたら、ほんのちょっとのきっかけで道を見つけられることに気付かされる、そんな物語でした。
(^o^)/~~
おまけ
おとうちゃんの匂いが好きな蘭ちゃん。
冒頭の写真は、留守中のMARUOの座椅子を我が物に。
今朝は、MARUOのつっかけを我が物に。
このにおいが たまらにゃい!
またたび嫌いなのにね!? どんな成分よ。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。