ベンガル娘のお休み処

ねこバカMarukoとベンガル蘭ちゃんの暮らし 

【本】「昨夜のカレー、明日のパン」(木皿泉 著)はグルメ本じゃない。

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いいお天気ですね。行楽の秋。

Maruko的には、食欲の秋と読書の秋ですかね。

今日は、最近読んだ小説「昨夜のカレー、明日のパン」をご紹介します。

図書館でタイトルを見て、「なんかおいしそう?」と思い、手に取ったものです。

<ムムム> は、庭先で両足で踏ん張って空を見上げていた。

冒頭の一文で引き込まれました。

 <ムムム> って…?

ちなみに、人のあだ名なんですけどね。

どんな人かは、読んでのお楽しみにしましょうか…

 

主人公のテツコは、ギフさんと二人暮らし。庭に大きな銀杏の木がある、古びた家で。

「ギフ」さんとは義父、つまり、夫の父親。夫の一樹が25歳で病死して7年になる。

テツコは、現在付き合っている岩井さんからプロポーズされるが、新しい家族を作る気になれない。

そして、ずるずると続けているように見えるギフとの生活。そこには「暮らし」があった…

 

なんかイイ連ドラを見終わったような読後感でした。

テツコやギフを取り巻く人たちはみんな優しい。でも、一樹の不在の悲しみを纏っていたり、その影響を受けたりしています。

なのに、日々は過ぎてゆき、幸せをも感じています。

 

Marukoが好きなのは「夕子」という章です。「夕子」は亡き一樹の母。一樹が高校生の頃に亡くなっています。

夕子がギフと出会うまで。それから、大きな銀杏の木があるこの家に来てから亡くなるまでの暮らし。その営みが一章に凝縮されています。

 

タイトルの意味は、最後の章で回収。

「連ドラ」みたいと思ったら、作者の「木皿泉」さんはご夫婦で執筆されている脚本家だそうです。

代表作はドラマ「野ブタ。をプロデュース」。

 

テツコのこれからを想像して、ちょっと笑みがこぼれる(Marukoの想像ではね!)、そんな物語でした。

 ♪ヽ(´▽`)/

 

おまけ

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↑新しく購入したローソファの背もたれが気に入った模様。読書していると、すぐ隣に蘭ちゃんの顔があるので、可愛すぎるの!

ちなみに、ソファなどは安い物を買って、ボロくなったら買い換える主義。たぶん猫飼いさんはそうだよね。傷とか気にしてられないもの。

どーぞお好きに使ってね。(^^)d

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  とーぜんだにゃ!

 

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。