新春ぽくないですが?小説「長いお別れ」(中島京子著)を読みました。
映画化もされているようですが、そちらは観ていません。
中学校長や図書館長を歴任した教育者の父親がリタイア後、認知症を患う。別居している3人の娘の視点で描く親の認知症と老々介護。
5年くらいは徐々に進行していき、トンチンカンな父親の言動にコミカルなものを感じて読者はクスッとすることも(家族はたまったもんじゃないけど)。
でも、進行する認知症。さらに、老々介護している母親が入院することになり…
アメリカでは、認知症のことを「ロンググッドバイ(長いお別れ)」と呼ぶそうです。それは、少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行くから。
徐々に自分でなくなっていくのはツライな…
対して、Amazonオリジナルの「アップロードへようこそ」というドラマを見たのですが…
近未来のアメリカでは、人の意識を生きている間にアップロードできる。肉体は死ぬけど、仮想空間でアバターとして永遠に(課金さえすれば)生きることができる時代。
あ、これオススメというわけではないです。グロテスクなシーンも出てきて、よほど止めようかと思ったのに、怖いもの見たさで全部見てしまったという感じ。そして、最後まで怖いことになってた。
怖いけど印象が強くて、考えさせられました…
人の意識。
「脳の機能」という言い方もできるし、「魂」と言い換えることもできるもの。ワタシのそれが、どうなってしまうのか。
Marukoは一時、認知症の祖母を看ていたことがありますが、80代後半に認知症が始まり102歳で亡くなりました。だから15年以上は認知症。最後の何年かは寝たきりで、誰が誰だか分からず。
自分なら? そんなに(肉体だけが)長生きしたいとは思っていない。
でも、アップロードして永遠に(意識だけが)生き続けたいとも思わないな~
みなさんは、どうですか?
若いころは、「なんで生まれてきたんだろう?」とか「生まれてきた意味は?」などと考えていたけれど、この歳になると、「ちゃんと死ねるだろうか?」と考えてしまいます。
「ちゃんと」とは、自分を保って、とか、周りに迷惑をかけないで、とか、そんな感じかな?
まぁ、今できることは、できるだけ健康寿命を伸ばせるよう、心身の健康に気を付けることくらいでしょうか?
┐('~`;)┌
じぶんのことは わすれても
ちゅーるのことは わすれないでください。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。