すっかり春めいてきましたね。
さて、今日は久しぶりに本の紹介。
ほぼ毎夜、ベッドで活字を読まないと眠れないMarukoですが、この本は読むのをやめられなくて、眠れませんでした。久しぶりの夜更かしで、ちと眠いです…
ご紹介するのは、2020年本屋大賞受賞の凪良ゆうさんの長編小説「流浪の月」です。
気になってた本。早い文庫化はありがたいです。
ただ、この作品、5月に映画公開が予定されているそうなので(文庫本の帯に書かれていて、初めて知りました。)できるだけネタバレしないように気を付けたいと思います。
主人公の少女は親を失い、9歳で伯母の家族に引き取られた。でも、それは辛い時間の始まりだった。
家に帰りたくない少女は、児童公園で夕方の時間を過ごす。そして、その公園のベンチにはいつも、小学生たちが「ロリコン」と呼ぶ若い男がいる。
ある日、雨に降られ、それでも帰りたくない少女は男に付いていく… そこでの二人の時間はどんなものだったのか。
そして15年後の再会。再び始まる二人の時間。
私たちは、世間の「常識」や「普通」に捕らわれて生きているのだ、ということに改めて気付かされます。
何がベストの状態か、何が幸せか、なんて人によって違うというのに。
その「常識」や「普通」は、善意からであろうと優しさからであろうと、誰かを生きづらくしているのかもしれない…
うーん、ネタバレしないようにって、難しい!
20年に渡って描かれているけど、厚いのは出会って15年後。
大人になった少女、明かされる男の真実、そして二人の選択。
映画もたぶん、そこが中心なのかな? 演じるのは広瀬すずさんと松坂桃李さんのようです。
最後は、二人がこれから穏やかな人生を送ることができますように、と祈るような気持ちになりました。
凪良ゆうさんの作品は、以前「神様のビオトープ」を紹介しました。
そのときも、幸せは他人が決められないこと(他人から見れば普通じゃないとしても)を教えてくれました。
本屋大賞は個人的には注目しています。共感できる作品を書く作家さんを発見するのに、うってつけです。
ただ、文庫化してから読むので、話題になってからかなり時間が経って読むのが常ですけどね。
(^o^)/~~
ゲボクをみおろすのが あたちのフツー。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。