ベンガル娘のお休み処

ねこバカMarukoとベンガル蘭ちゃんの暮らし 

【本】「i(アイ)」(西加奈子著)を読んで思い出した同級生の話。

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今日は、西加奈子さんの長編小説「i(アイ)」を紹介します。そして、プラスアルファの思い出話。

アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、 赤ん坊の頃に養子としてやってきたアイ。生まれはシリアらしい。

選ばれた自分がいるということは、選ばれなかった誰かがいるということ。内戦、テロ、地震、貧困…… 世界には悲しいニュースがあふれているのに、自分は恵まれた生活を送っている。アイはそのことに罪悪感を持ちながら生きている。

やがてアイは、親友と出会い、愛する人と家族になる。そして、辛い出来事があり、更に、親友を理解できなくなるような事件が…

けれど、この世界に、アイはある。

 

本の感想というわけではないのですが、ティーンエイジャーの頃に一度だけ家に遊びに行ったことのある同級生のことを思い出しました。

それほど親しかったわけでもないのに、おやつにでも釣られたか、勉強を教えてと頼まれたか…

そして、記憶はおぼろげだけど、立派な戸建ての中のガーリーなそのコの部屋で、「自分は養女(養子)だ」と告白されたのでした。

そのコは、少し肥満で、貧血でした。偏食で、お菓子ばかり食べていました。

「自分は本当の子どもじゃないから、何をしても叱られない。本当の子どもだったら、ちゃんと叱るはず。」

 

ほかに子どもはおらず、何不自由ない生活をしているように見えました。母子家庭で貧困層ド底辺の暮らしをしていたMarukoは共感できなかったのだと思います。

何でも買い与えてくれる養親と、誕生日やクリスマスも祝ってくれない実親。叱ってくれない養親と、ネガティブなことしか言わない実親。どっちがマシなんだよと。

困らせたくて親にワガママばかり言い、偏食して病気になってもイイのだと言ってしまうお姫様と、それ以上仲良くなることもなく、家に行ったのも一度きりでした。

でも…

今にして思えば、アイデンティティを探して迷っていたのかな。

その後、ちゃんと親に叱ってもらえたかな。

健康的な大人の女性に成長していたらいいな。

「i」を読んで、そんなことを考えたMarukoでした。

 ヽ(´ー`)ノ

 


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 てーへんとか なにふじゆーないとか

そーたいひょーか きにしすぎじゃない?

 

 

 

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。