「死刑」や「冤罪」について、普段あまり考えることはないかもしれません。
でも、この本を読むと考えさせられます。
中山七里さんの小説「死にゆく者の祈り」です。
教誨師の役割は、拘置所等に収容されている者の宗教的要望に応えることであり、死刑の執行に立ち会うこともある。
ある日、教誨師として拘置所で出会った死刑囚は、大学時代の友人だった…
彼が本当に殺人を犯したのだろうか? 調べるほどに疑念が膨らむ。
真実はいかに? 死刑は執行されるのか?
この本は、必ずしも「死刑廃止論」が根底にあるわけではありません。
だけど、万が一にも冤罪だったら… そのまま死刑が執行されたら…
「正義」の名の下に行われる死刑が、国家による「殺人」になってしまう。
そんなこと、あってはならない。
だからこその三審制であり、再審制度もあるのだけど、100%完璧なのかは誰にも分からないのですよね…
他方で、罪人をいつまでも税金で食わせてやるのか、(終身刑を導入するなら)死ぬまで面倒看てやるのか、という論調にも少なからず共感を覚えてしまう…
… 考えさせられます。
今、長澤まさみさん主演で「エルピス」というドラマをやっていますね。こちらも死刑と冤罪がテーマです。
エンドロールに挙げられる文献の数々や、ドラマ中に流れるVTRのフルバージョンがTverで配信されるなど、冤罪に向き合う本気度が感じられます。
こちらも注目です。
<(=_=)_ Think…
かんがえろ、かんがえろ…
(ちゅーる のしっこうは いつなのか?)
いつもお読みいただき、ありがとうございます。