ベンガル娘のお休み処

ねこバカMarukoとベンガル蘭ちゃんの暮らし 

【本】「死にゆく者の祈り」(中山七里 著)~ 死刑と冤罪を考える。ドラマ「エルピス」も。

f:id:run-maruko:20221126102443j:image
「死刑」や「冤罪」について、普段あまり考えることはないかもしれません。

でも、この本を読むと考えさせられます。

中山七里さんの小説「死にゆく者の祈り」です。

主人公は浄土真宗の僧侶であり教誨師

教誨師の役割は、拘置所等に収容されている者の宗教的要望に応えることであり、死刑の執行に立ち会うこともある。

ある日、教誨師として拘置所で出会った死刑囚は、大学時代の友人だった… 

彼が本当に殺人を犯したのだろうか? 調べるほどに疑念が膨らむ。

真実はいかに? 死刑は執行されるのか?

 

この本は、必ずしも「死刑廃止論」が根底にあるわけではありません。

だけど、万が一にも冤罪だったら… そのまま死刑が執行されたら…

「正義」の名の下に行われる死刑が、国家による「殺人」になってしまう。

そんなこと、あってはならない。

だからこその三審制であり、再審制度もあるのだけど、100%完璧なのかは誰にも分からないのですよね…

他方で、罪人をいつまでも税金で食わせてやるのか、(終身刑を導入するなら)死ぬまで面倒看てやるのか、という論調にも少なからず共感を覚えてしまう…

… 考えさせられます。

 

www.ktv.jp

今、長澤まさみさん主演で「エルピス」というドラマをやっていますね。こちらも死刑と冤罪がテーマです。

エンドロールに挙げられる文献の数々や、ドラマ中に流れるVTRのフルバージョンがTverで配信されるなど、冤罪に向き合う本気度が感じられます。

こちらも注目です。

 <(=_=)_ Think…

 


f:id:run-maruko:20221126110712j:image

 かんがえろ、かんがえろ…

(ちゅーる のしっこうは いつなのか?)

 

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。