読書の記録も残そうと思いつつ、サボっていたので、この冬から春にかけて読んだ本(小説)を一挙公開。ごく簡単ですが、ご紹介します。
52ヘルツ(仲間に聞こえない)で歌うクジラのように孤独を抱える人たちが出会い、変わっていく。虐げられ傷つけられてきた人たちの物語。
映画化でも話題ですが、事前情報で「俳優○○が~の役柄」って。本では結構読み進めてから「そうだったのか!」って感じだったのになぁ。先に言っちゃうの…? 本は面白かったです。
婚約者に助けを求める電話をした後、女性は姿を消した。婚活で出会った35歳の真面目な女性で、最近ストーカーに怯えているようだった。男性は彼女を探すうち、本当の彼女を知ることになる。
ウン十年前のヒリヒリした感じが甦ってきました。「結婚適齢期」(もう死語?)の女性特有の焦燥感とか空虚感とか。通ってきた人、共感できると思います。
「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる。」
カウントダウンに向けて世界は荒廃していく。そんな中、イジメを受けていた中学生男子、その同級生女子、シングルマザー親子、人殺しのヤクザが協力しあい、進んでいく。
決して、某映画のように救われるわけではありません。でも、短い間でも、知ることはできる。強くなることもできる。自分なら、何がしたいかな…?
手芸好きな高校生男子は周囲から浮いている。一方、結婚を控えた姉は、かわいいものなど「女の子らしい」ものが苦手。それは、子供の頃のある体験が原因だった。弟は姉のためにウェディングドレスを手作りしようとするが…
「男らしさ」「女らしさ」といったジェンダーの押し付けに屈してきた私ら世代。でも、変わりつつある。イイ時代になってきたんじゃないでしょうか?
人が死ぬ際に残す珠「ぎょらん」。噛み潰せば死者の最後の願いがわかるという。この都市伝説のような話を調べ続ける引きこもり青年。
連作集であり、引きこもり青年は葬儀会社に就職し、様々な死や「ぎょらん」に関わっていく。
現象自体はオカルトっぽいけど、決してオカルト小説ではなく、生きている人間の心を描きます。
帯広でのんびり暮らしていた珊瑚は、急逝した兄の古書店を相続することになり、東京の神田神保町へ。時々通っていた親戚の国文科大学院生の女性に手伝ってもらいながら、古書店を営んでいく。
興味深い古本と町の美味しいもの、町の人たちの温かさ。そして、亡き兄の本当の姿も知ることになる。Maruko はピロシキ食べたくなった。
タイトル見て、「え、ウチのこと?」って思いましたw まんまなので。
短編集ですが、どれも犬か猫が登場します。表題作のほか、「男やもめとイヌ」「中年姉妹とネコ」など、設定が「まんま」です。
ペットに癒される暮らし、それは本当に幸せ。でも、ペットも人間も、老いていく。いつかやってくる別れを想像すると切ない… でも、やっぱり今は幸せ!
理系出身の作者が理系の知識を織り混ぜながら描く短編集。理系が苦手なMaruko でも関心が持てるような、人間の心を描く物語にフィットする科学ネタ。
表題作の「銀の雪」は、地球内核に降る鉄の結晶のこと。誰も見たことがないので仮説だけれど。外側からじゃ分からないってこと。
あと、「海へ還る日」という一編を読んで、国立科学博物館に行きたくなり、実際に行きました。
こうして見ると、本屋大賞受賞作家さんの作品が多いような気がします。
今年も本屋大賞が発表されましたが、新たな作家さんの登場で、読むのが楽しみです。
Maruko は文庫化されてからしか買わないので、先になっちゃいますけどね~
(^^)d
かあちゃん、かつじを よまないと
ねむれないんだって。
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