ベンガル娘のお休み処

ねこバカMarukoとベンガル蘭ちゃんの暮らし 

【本】「たゆたえども沈まず」(原田マハ)ほか ~ ゴッホ兄弟と日本人画商

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もう5月も下旬。今月すっかりサボっていることに気が付いたMaruko です。

最近、時間が経つのが早いような。

こうやって加速しながら歳をとっていくのかしらねぇ。(50代女子のボヤキ。)

 

というわけで、今日は最近読んだ本のご紹介です。

この本、テレビで芦田愛菜さんが名作だと言っていたので、読んでみようと思った次第です。

ゴッホとテオ(弟)に、日本人画商の林忠正とその助手である重吉を交流させることで、ゴッホ兄弟の人となりや兄弟の絆が浮かび上がります。

 

「新しい」絵を描くことに没頭する無名の画家ゴッホと、絵を売ることを生業としながら兄を支える画商テオ。どちらも芸術を愛し、かつ、繊細な性質を持ち、互いに離れられない関係。

 

ゴッホの、かの有名な耳落とし事件や最期についても描かれます。

でも、この本を読むと、それほど「狂気」という感じはしなかったような。いや、狂気ではあるんだけど。病んでいるのは間違いないし。でも、共感が生じるからか、そんなに「オカシイ」人と思えなかったな。

ちなみに、あくまでも小説、つまりフィクションです。

重吉は創作のようですが、ゴッホ兄弟や林忠正は実在。巻末には多くの参考文献が挙げられているので、史実もたくさん盛り込まれているのでしょう。

林忠正がヨーロッパに浮世絵を持ち込み、ヨーロッパで価値を見出だされ、ゴッホも影響を受けたというのは間違いないと思います。

タイトル回収は実際に読んでみてくださいませ。

 

「道端で泣くのはやめなさい。」

婚約破棄され、捨てられた子犬のように泣いていた妙は、菫さんに拾われ、彼女が経営する雑貨屋「ビオレタ」で働くことに。

「いつも心に棺桶を」

というのが社訓。売っているのは棺桶。

といっても人間の遺体を入れるものではなく、「埋葬」したいものを入れる美しい箱。

何を埋葬したいかは、人それぞれ。棺桶を求める人たちが店を訪れる。

妙は何を埋葬するのか、しないのか。

そして、菫さんも棺桶を持っているが…

 

土の中に埋めてしまいたいもの、誰にでもあるのかもしれませんね。

 

 

おまけ

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かわいすぎん?

100均(セリア)で見つけて即買いした保冷剤。

これからの季節、通勤時のランチ持参に使えるかな。


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 かわいい? 

 

もちろん、蘭ちゃんの方がかわいいです。はい。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。