ベンガル娘のお休み処

ねこバカMaruko(がんで公務員を退職)とベンガル蘭ちゃんの暮らし 

【ミュージカル】「エビータ」は印象的な音楽の中で一人の女性を描ききる


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劇団四季の「エビータ」地方公演を観に行きました。

「エビータ」は実在するアルゼンチン大統領ファン・ペロンの妻エバ・ペロン(1919~1952)の愛称です。

舞台はいきなり、エバ国葬の場面から始まります。

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(「エビータ」プログラムより写真をお借りしました。)

 

音楽はアンドリュー・ロイド・ウェバー

まずは、何と言っても数々のミュージカルナンバーが素晴らしいです。作曲は「オペラ座の怪人」や「キャッツ」と同じく、アンドリュー・ロイド・ウェバーです。

所々にアルゼンチンらしい? と言っても素人の個人の感覚なので的はずれかもしれませんが (^^;   ラテンな雰囲気を纏うというのか、陽気な中に郷愁を誘うような、耳に残るメロディが沁みました。

 

エバ・ペロンの生涯

ストーリーテラーの役割を担う役者さん(役名「チェ」)がエバの生涯を振り返る形で物語が進みます。彼が批評家的な視点で語ることで、ストーリーが分かりやすくなっていたように思います。

 

エバは貧しい私生児から女優となり、多くの男を踏み台にして、ファーストレディにまで昇り詰めた女性です。

上流階級を見返したかったエバ

彼女は上流階級から資産を徴収しまくって、ねずみ小僧さながら、労働者階級にばら撒くような政策を推し進めます。もちろん、労働者階級を中心とする民衆からは歓喜を持って受け入れられます。

第2幕の冒頭、エバが演説する(もちろんミュージカルでは歌いますよ)場面があるのですが、民衆の喝采を受ける美しいエバの姿を見て、本物もきっとすごいカリスマのある人だったんだろうな、と思いました。町に歓喜する民衆が溢れかえっている様子を描くためと思いますが、民衆役の役者さんたちが客席の通路で歌う演出があって、通路に近い席だったMarukoは、思わず自分も立ち上がって拳を上げたくなっちゃった。

「(^o^) エビータ

 

エバの評価は今でも二分しているそうです。

 

最後は少し寂しい終わり方でしたが、仕方ありません。舞台では「病魔」と表現されましたが、実際に子宮がんになって33歳で亡くなりました。

病床に居てもなお、副大統領のポストを欲しがったエバ

 

さて、彼女が本当に欲しかったのは、名誉か、ファシズムか、それとも民衆の心だったのか…

 


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(「四季の会」会誌8月号の表紙が「エビータ」でした。力強いエビータが象徴的です。「四季の会」については劇団四季HPをご参照ください。)https://www.shiki.jp/fanclub/