新型コロナウイルスの感染が始まってから、日本人の「休まない国民性」がちょくちょく取り沙汰されていますよね。少しくらいの体調不良では休まない、休みづらい… この体質が、感染のリスクを高めることになってしまうというものです。
以前にも、日本人の休みづらさについて書いたことがあるのですが。
このときは、日本人は子どものころから「個」よりも「和」を大切にすることが染みついていて、休むことで人に迷惑を掛けないようにという意識が働いてしまうと書いたのですが、ふと、ほかにもあるのではないかと思いました。
それは、皆勤賞。
皆勤賞って
「休まないのがエライ」ってことですよね。
成果(何らかの成績)は関係なく、ただただ毎日学校に行った=真面目に頑張りました。
皆勤賞って、今もあるのかな?と検索してみると、最近、廃止する学校が増えてきているようです。そして、少し前のものですが、まさに「休まないのがエライ」という価値観を子どもに押し付けるのはどうかという問題提起に、賛否両論で紛糾したという話題の記事を見つけました。
いろんな意見があるので、結論が出るわけではありません。
勉強が苦手な子などにはそれくらいあげたいとか、単純にエライ(健康に感謝)、という思いも分かる気がしますし。
ただ、有給休暇の取得を法律で義務化するところまでしないと自分の積極意思で休もうとしない日本人。やはり「休む=悪」という意識を無くさないといけないんじゃないかとは思うのです。
しんどいときは休む。
この「しんどい」は体調だけでなく、心がしんどいときも休めばいいと思うのです。ときには「今日はタイギ~ サボろ~」でも全然いい。
「しんどいけどがんばらなきゃ!」を毎日続けてある日突然、心や体がストライキを起こして不登校や長期の病気休暇に入るより(最悪、自殺に至るとかより)、ときどき休んだ方がよっぽどいい。
(ノ゚ー゚)ノ ヤスミマス
働き方
仕事の場合は、休みづらい労働環境の問題もありますね。
大体、日本の職場はどこも、全員が健康で毎日出勤して100%のパフォーマンス(否、残業や自主的な勉強を含めれば120~150%かも?)を発揮できる前提の配置や事務分担になっている可能性があります。これが「代わりがいない」状況を作っているのではないでしょうか。
今回の新型コロナウィルスを契機に、働き方が本当の意識変容を伴って変わってくれるといいのですけど。
あと、本当に人の手がたくさん必要な(IT機器がやってくれない)医療、介護、保育などの福祉分野には、たくさんの人材が集まるように報酬を爆上げして(国費を投入して)労働条件を改善すべきと思います。今も休めない皆さんが、休みを十分取りながら健康的にパフォーマンスを発揮できるようにしなきゃいけないんじゃないだろうか、と思う今日この頃です。
余談
ちなみにMarukoが子どもの頃のお話。極端な例ですが。
学校(小・中・高)は絶対に休ませてもらえませんでした。熱が40度近くあっても、学校が終わってから寝ろ、と祖母に言われて。そういう日は、机の上で突っ伏して寝るか具合悪くなって保健室に運ばれるか。
一度は保健室で水疱瘡がバレ、治ったという診断書を持ってくるまで登校するなと言われました。その足で行った病院で祖母が医者に「治ったという診断書を書け。」と言って、医者とケンカしたのでした。(結局は長引いて10日以上休みました。)
祖母曰く、
「人間というものは、その場に居ない人間について何を言うか分からない。」
「知らないところで後ろ指を指されてはならない。」
バアちゃん、村の寄り合いとかと一緒にしてない?と思っていましたが…
「皆勤賞取れ」でも「和を尊し」でもなく、「人と足並み揃えないと痛い目に遭う」と、集団心理や同調圧力の恐怖を説いていたようで。それはそれで、当たっているのかもしれません…
f(^ー^;
(しんどいときは)
(やすめばいいんだにゃあ~)