ベンガル娘のお休み処

ねこバカMarukoとベンガル蘭ちゃんの暮らし 

【本】「くよくよしない力」を読んでフジコ・ヘミングのピアノを聴いてみた

f:id:run-maruko:20200119180752j:image
最近、図書館で借りて読んだ「くよくよしない力」(フジコ・ヘミング著)をご紹介します。

 

フジコ・ヘミングってどんな人?

フジコ(以下、敬称略)は、スウェーデン人の父と日本人の母のもと、ベルリンに生まれました。幼少期に家族で来日しますが、開戦目前で外国人は生きにくかった時代、父は一人で日本を離れてしまいました。これが原因でフジコは国籍を失い(後にスウェーデンで国籍を取り戻しますが)、難民としてベルリンに留学したのでした。

フジコは幼少期からピアノの才能を発揮したものの、16歳で右耳の聴力を失っています。それでもピアノを諦めず、やっと認められてこれからという30代半ば、左耳の聴力も失いました(治療の甲斐あって、今は左耳のみ40%回復しています。)。

音楽留学なんて、経済的に恵まれた人ばかりだったけど、フジコは母子家庭出身で経済的に困窮し、さらに、外国人からも日本人からも受け入れられず、極めつけに聴力を失うという絶望的な状況を経験したのです。

(参照:フジコ・ヘミングオフィシャルサイト)https://fuzjko.net/

 

フジコ・ヘミングの言葉

本には、フジコの前向きな言葉が一杯です。絶望の淵でも諦めなかったフジコだから言える言葉の数々です。

 

「挫折のない人生なんてない

『もうダメだ』と思っても

絶対に立ち直れる日が来る」

 

「今の自分があるのは

あの辛い時期があったからこそ

なんて小さなことで悩んでいたのかと

思える日が必ず来る」

 

また、現在は動物愛護にも尽力しているフジコ。Maruko的に共感した、こんな言葉も書いています。

 

「人生に絶望して 生きる力を失ったとき

私の心を癒し、救ってくれたのは

猫と音楽だった」

 

前向きな人生を送ることができているのは、猫のおかげなんだそうです。裏表がなく純粋な猫に愛情を注いでいたら、いつしか辛いときも泣かなくなっていた、と。

うんうん、わかる。(-ω-。)

 

「愛情を注ぐ存在がいれば

自分の不幸なんて

たいしたことないと思えてくる」

 

フジコ・ヘミングのピアノ

YouTubeで何曲かフジコのピアノを聞いてみました。Marukoは音楽やピアノに詳しいわけではないので、あくまでも個人の感覚ですが、時に、内面の何かを叩き壊そうとするかのような、でも決して暴力的とか不快とかではない、そんな感じがしました。「眠くならないピアノ」とも言えるでしょうか…。アルファ波よりはアドレナリンが出そうな感じです。

フジコの言葉を読んだ後だったからかもしれませんが、叱咤激励されているような気持ちになりました。

 

フジコの言葉、おまけ

「最近は、インターネットで匿名だからと言いたい放題の人が多いけど、知りもしない人の悪口を言うなんて最低の人間。」だそうです。

ブログを書いている人間としては、これも肝に銘じておきたいと思います。知らず知らず誰かを傷付けたりすることのないように。

 (^-^)/


f:id:run-maruko:20200119180818j:image

(きょうくんが いっぱいだにゃ。)