一時はすっかり春めいていたのに、最近また寒くて、こたつやホットカーペット(↑写真参照w)がまだ活躍しますね。
さて、ベッドサイドには猫と文庫本が欠かせないMarukoですが、今日は読み終わったばかりの小説「三千円の使いかた」をご紹介します。
作者の原田ひ香(か)さんはお初です。
本の帯に「垣谷美雨さん絶賛!」とあったので、手に取ってみました(後書きも書かれていました)。垣谷美雨さんは「老後の資金がありません」などが代表作のMarukoも好きな作家さんです。
それぞれの事情で節約に前向きな一家の女性たち。
長女は結婚を機に専業主婦になり子育て中だが、プチセレブな友人を羨んでしまう。
就職して一人暮らしを始めた二女は、保護犬を飼う夢を持ち、そのための一軒家が欲しい。
母は、家のことを全くしない夫に対し、夫が定年になった後の生活を想像して不安や不満が募る。
73歳の祖母は夫亡き後、一千万円の貯蓄を心の拠り所にしていたが、実は働きたいのだということに思い至る。
そんな中、二女が付き合うようになった男性には結婚への障害があり…
お金はあった方がいいけど、ではそのお金をどう使うか、となると各々がどこに価値を置くか、ということですよね。もちろん、妥協は必要。特に結婚となると、すり合わせないと。
本作では、二女のほか、祖母の若い友人にも結婚問題が持ち上がります。また、母やその友人世代には熟年離婚の危機が…
登場人物の誰かしらに共感できます。個人的には世代的に母や祖母の話に、それそれ~!ってなります。
二女のカレシさんにも同情(ネタバレ回避のため詳細はやめときます)。
自分の経済観念や価値観を見直すのに良いきっかけになります。よかったら読んでみてください。
(^o^)/~~
おまけ
以前紹介した「非色」(有吉佐和子著)の文庫本を発見しました。絶版なのかと思っていましたが。
ウン十年前に読んで、視野を広げてくれた本です。よろしかったらこちらも。
おまけ2
夜の蘭ちゃんはこんな感じ。↑
朝の蘭ちゃんはこんな感じ。↓
はるはねむいって ほんとだにゃ。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。