ベンガル娘のお休み処

ねこバカMarukoとベンガル蘭ちゃんの暮らし 

【本】「ねこバカ いぬバカ」「俺、つしま」ほか

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最近図書館で借りて読んだ本の備忘録です。読書好きの方はどうぞ。

「ねこバカ」の養老孟司先生と「いぬバカ」の近藤誠先生の対談。

ペットバカな二人の医学者が、ペットへの愛、ペットや人間の医療について語る。養老先生は「バカの壁」などでお馴染みの解剖学者。近藤先生は乳がんにおける乳房温存療法の第一人者であり、「がんは放置」という考え方を提唱(賛否両論あり)。

ペットも人間も、手を掛けすぎると苦しむことになる、それは虐待に他ならない…

考えさせられる。

 

借りられたのは1巻と2巻。

「つしま」はツシマヤマネコに似ていることから名付けられた。元野良で、ふらっと「おじいちゃん」(実は中年女性)の家の庭にやって来て、そのまま一緒に暮らす。

擬人化された部分の可笑しさとリアリティのある愛らしい猫のしぐさなど、味のある絵と、猫あるあるを超える笑えるエピソード満載でハマる!

 

「老後の資金がありません」でお馴染み、垣谷美雨さんの小説。

28歳独身、彼氏なしの娘を心配した母親が、親同士が代理で見合いする「親婚活」を始める。

現代の社会情勢を反映したリアリティのある作品で、笑えるけど笑えない!?

個人的には、親ってこうなんだろうな、普通は。と思ってしまった。ウチは30代半ばで母親に「結婚する」と報告したら「なんでまた!?」と言われたから。娘は「結婚は不幸」と理解していて、するわけないと思っていたのか…  結婚してからも「まだ続いてんの?」と言われ続けた。「おめでとう」と言われたかったよ。

 

「リボン」は、少女ひばりと祖母のすみれちゃんが卵から孵して育てたオカメインコ

前半は絵本にでもしたくなるような、温かな二人の交流とインコ育ての奮闘記。だが、リボンは逃げてしまう…

そして、リボンはいろんな人の人生に関わっていく。人と人とを繋ぐようなリボン。

やがて、すみれちゃんの過去も明らかになり、ひばりも大人になる。人生は結構辛いけれど、再生(Reborn)もする。

昔、祖母と一緒に飼ってたセキセイインコを思い出した。インコも結構表情があってカワイイのよね。

 

猫の建築家

ジャンルとしては絵本。でも、大人向け。

日本語と英語の両方で表記されている、物語というより詩のように淡々と語られる言葉と、ちょっとレトロな印象の絵で伝わってくる、静謐な空間。

建築家として生まれた猫(何度生まれ変わっても建築家!)は、いつも美や形について考えている。

ミステリー作家と新進気鋭の画家が造る、ちょっとシュールで哲学的な世界。

 

この著者(批評家)はお初だけど、ズバリ、タイトルが刺さった。

徒然草」の「命長ければ辱多し」の一節を引用しつつ、いまや六十になっても、なかなか「老人」とは認めてもらえず、やれ「生涯現役」だ、「アンチエイジング」だと、枯れさせてもらえない社会を嘆く。

もう一花咲かせる気力や体力はもちろんないが、残り時間は、なるべく不幸せでなく埋めていきたい、枯れるように死んでいきたいと心情を吐露する、老いの哲学。

結構、共感。百歳まで生きたいとは思わないし。健康寿命が尽きたらもう…と思ってしまう。

 

というわけで、1冊ずつマメに記事にすればいいものを。つい、まとめてしまうのでした。

 (‘ー‘)/~~

 

 

おまけ

それにしても暑すぎますね~

 
 
 
 
 
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