今日は、最近読んだ2冊の本を紹介します。今まさに読みたい本なので、お薦めです。
郊外で一人暮らしをしていた姑が突然亡くなった。業者に頼むとお金がかかると考えた嫁(主人公)は、自力で遺品整理を始める。しかし、至るところに詰め込まれた大量のモノ。夫は仕事が忙しく協力的ではない。それどころか…
近所の人たちとの交流や、姑との会話(実際はひとりごと)、実母との対比が面白いです。
「老後の資金がありません」などでお馴染みの垣谷美雨さんの作品は、ウチら世代(つまり50代)の特に女性にドンピシャなことが多いのですよね。本作でも主人公はやはり同世代の女性。そして、姑は親世代。
Marukoの親はもう亡くなっているけど、ダンナは昨年、親が施設に入って空き家になった実家をせっせと片付けていました。大量の調味料や洗剤を持って帰ってきたりしましたけどw
モノに溢れている時代、しかも昔のように子息が家ごと継ぐ、ということが減っている昨今、遺品整理は避けては通れない問題です。親の問題としても、自分が亡くなった後の問題としても、考えさせられます。
新型コロナウィルスという未知の敵と戦う最前線の砦。
2021年の1月から始まった新型コロナ第3波の最中、総合病院としては小規模の地方の感染症指定医療機関の奮闘を小説として描く。
最前線の医療従事者の激務、政治行政や周囲の無理解など、当時の厳しい状況を知ることができます。
「神様のカルテ」は櫻井翔さん主演で映画化もされたので、ご存じの方も多いかと思いますが、著者の夏川草介さんは地方の現役医師です。あとがきによると、やはり著者自身の実体験に基づいて描かれているようです。
登場人物などはフィクションだと思いますが、描かれている内容はノンフィクションに近いのではないでしょうか。いわば、現代版「ペスト」(カミュ)と言っても良いような、今読んでおきたい本だと思います。
おまけ
自走式の猫おもちゃ買いました。
が…
近づくと逃げ惑う蘭ちゃんなのでした。
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